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「もの」「こと」「ため」考 【科学技術文における意味と書き方】

目次

1.はじめに

「もの」,「こと」および「ため」という言葉は日常生活でよく使われる言葉です.

これらの言葉は日常の文章では,それぞれ漢字で「物」または「者」,
「事」および「為」と書き表すことがあり,多くの意味を持ちます.

広辞苑第7版によれば,

「もの(物)」は大きく分けて4つの意味に分類され,
さらに16もの意味に分けられています.

「もの(者)」には3つの意味があります.

「こと」は2つの意味に大きく分かれ,さらに17の意味があります.

「ため」には4つの意味があります.

このようにこれらの言葉は日常生活では多くの意味を持っており,
いろいろな場面で使われます.

2.科学技術文での使い方

当然ながら「もの」,「こと」および「ため」は科学技術文でも多く使われます.
しかし,科学技術文では注意が必要です.

日常文とは使い方と意味が少し異なるのです.
これらの違いをよく知ると,説得力のある科学技術文を書けます.

「もの」や「こと」は動詞につながり,
語句「動詞+もの」や「動詞+こと」として使われます.

この「もの」や「こと」は形式名詞です.
形式名詞や接続詞などは科学技術文ではひらがなで書きます.
「もの」や「こと」も同様です.
(ひらがなで書く言葉について,より詳しく学びたい方は
理系のための文章術入門(63〜64ページ)”を参考にしてください.)

また,「ため」は因果関係や目的を示す言葉(名詞)で,
これもひらがなで「ため」と書きます.

これらを間違えて漢字で書くと指導者から赤ペンが入ります.

3.科学技術文における使用例調査

「もの」,「こと」および「ため」が科学技術文で実際にどのように使われているのかを,
ある学会機関紙の解説論文3報で調べてみました.
論文の総文字数は約1万7000文字です.

その結果から「もの」「こと」および「ため」の書き方,言葉のつながり,
意味と使い方をまとめて表1に示します.

また,意味に対する使用頻度を表2に示します.


「もの」,「こと」および「ため」は
すべてひらがなで「もの」,「こと」および「ため」と書かれていました.
漢字の例はありません.

これらの言葉は全部で102例ありました.
「こと」が最も多く44例で,ついで因果関係を示す「ため」が32例,
目的を示す「ため」が13例,「もの」が13例です.
なお,「ため」は合計で45例です.

これらの言葉のつながり,意味および使い方について,以下に詳しく述べます.

1)「もの」

①書き方
すべて「物」をあらわす「もの」であり,ひらがなで「もの」と書かれています.
漢字で書かれた例はありません.

②言葉のつながり
すべて「もの」は主に動詞につなげて,語句「動詞+もの」として用いられています.

③意味・使い方
語句「動詞+もの」は,
動詞の示す動作・作用により形成され具体的な姿を思い描ける対象,
または動詞の示す動作・作用の結果形成された抽象概念をあらわします.

この語句は主語を受けてその内容を説明します.
つまり,主語=「動詞+もの」と考えてよいです.

また,この語句は主語の内容を強調できます.
これらについて文例を出して説明します.

(i)主語の内容の説明

「動詞+もの」は,主語を受けてその内容を説明します.

日本語文では一つの文に主語と同じ言葉が現れるのは,
不自然で違和感を持ちます.

なので,主語と異なる言葉である「もの」を使うのです.
このような言い換えをすると自然な日本語文になります.

以下に文例を示します.

なお,以下に示す文例は,
調査した論文の文章を少し変えていますので,ご了承願います.

文例A 
図は,デバイスαの構成物質と物性XYの関係をまとめたものである.

文例B 
物性βの変化は,ショットキー障壁によるものである.

文例C 
以上の材料β系から得られる材料特性は,
既存材料では未到達レベルの性能を持ったデバイスの実現を示唆するものである.

これらの文例は,いずれも動詞「まとめた」「よる」「する」+「もの」です.

文例Aでは,主語(図)の内容が「デバイス・・・まとめたもの」として説明されています.

文例Bは,主語(物性βの変化)が何によるのかを「ショットキー・・・よるもの」が示しています.

文例Cも主語である材料特性がどういう意味を持つかを「既存材料・・・するもの」が述べています.

いずれも「・・もの」が主語を受けてその内容を説明しています.

「もの」に変えて主語と同じ言葉を使うと違和感を持ちます.
文例Aの「もの」を主語の「図」に変えます.

文例D 
図は,デバイスαの構成物質と物性XYの関係をまとめた図である.

意味は理解できますが,自然な日本語文とは言い難いです.
それに対して「もの」を使った文例Aは自然な日本語文です.

(ii)主語の内容の強調

「動詞+もの」は主語の内容を強調できます.
文例Aで説明します.

文例Aから「まとめたもの」を削除した文例Eを示します.
文例Eは自然な日本語文にするため「図は」を「図に」に変えました.

文例A 
図は,デバイスαの構成物質と物性XYの関係をまとめたものである.

文例E 
図に,デバイスαの構成物質と物性XYとの関係をまとめた.

文例F 
(私は)図に,デバイスαの構成物質と物性XYとの関係をまとめた.

文例Eは文例Aと文構造が異なります.

文例Fに示すように,
文例Eは「私(書き手)は」という主語が省略された文です.

文例Eは,私が図にデバイスαの構成物質と物性XYとの関係をまとめたことを述べているのであり,
「まとめた」ことに力点が置かれています.

それに対して,
文例Aは図=デバイスαの構成物質と物性XYの関係をまとめたもの,
と言っています.

「図=関係をまとめたもの」に力点が置かれており,
図の内容が強調されています.

文例Aだと,読み手はデバイスαの構成物質と物性XYの関係を理解しようと図を見て,
書き手がどのような関係を見つけたのか興味を持ちます.

一方,文例Eではその意識の持ち方は少ないでしょう.

このように,「もの」を使うと強調したいことが読み手に伝わります.

(iii)その他の用例

 
上の用例以外の「もの」の使われ方がありました.

「ものづくり」と「そのもの」で,単語の一部です.文例を示します.

なお,「ものづくり」はひらがなで書くとよいです.

文例G 
構造を制御した材料設計を基本とするものづくりが求められている.

文例H 
添加剤ABの添加により塗布液の塗布性は改良されたが,
肝心の性能WXそのものは改良されなかった.

 

2)こと

①書き方
すべてひらがなで「こと」と書かれています.
漢字で書かれた例はありません.

②言葉のつながり
すべて動詞の連体形につなげて,
語句「~+動詞の連体形+こと」として用いられています.
「~」は任意の語句です.

③意味・使い方
この語句は,動詞の示す動作・作用・状態を名詞化や名詞語句化し,
抽象概念をあらわします.
この語句は主語,目的語などとして用いられます.

また,この言い方は「~+動詞」の意味を明確化し強調できます.

これらについて文例を示して説明します.

(i)「~+動詞の連体形+こと」による名詞化の意義と意味

日本語文では動詞に対応する名詞のない言葉があります.
そのようなとき,「動詞の連体形+こと」とすると名詞化できます.
これは日本語の便利な用法です.

この書き方は平易な表現になることが多く,
読み手は文の意味を容易に理解できます.

代表的な文例を3種類示します.

文例 その1
次の文例は動詞に対応する名詞がない例です.
「動詞の連体形+こと」にしないと意味が伝わりません.

文例I 
電解液のスムーズな拡散のために,電極は多孔質であることが求められる.

「多孔質であること」は「多孔質という状態」を意味します.
「多孔質という状態」がポイントであり,それが求められているのです.

ところが,日本語文では「多孔質という状態」に対応する名詞はありません.
「であること」と書かかないと「状態」が記述できません.

「こと」を省くと意味がよくわからなくなります.

文例J 
電解液のスムーズな拡散のために,電極は多孔質が求められる.

「多孔質」とすると,「多孔質である物質」または「多孔質という抽象概念」が求められていると認識されます.

これでは書き手の言いたいことがズレてきますし,「多孔質という状態」が重要であることが伝わりません.

状態を表す「ある」「いる」「ない」や動作・変化をあらわす「する」「なる」は,
「名詞(で)+ある+こと」などとして,名詞化・名詞語句化すると,
状態や動作・変化を表現するわかりやすい日本語文となります.

こうすると不必要に難解な言葉を使わないで,
平易な言葉で書き手の言いたいことが伝わります.

もう一例あげます.

文例K 
このデバイスを取り付けることにより,
静電気印加時には低電圧から瞬時に放電を開始することができ,
静電気に対する高い抑制効果が得られる.

この文は,「(デバイスが)静電気印加時には低電圧から瞬時に放電を開始するという動作」が「できる」と言いたいのです.

だから,これを「放電の開始ができ」と書くと,
「放電を開始するという動作」に力点を置きたい書き手の主張がうまく伝わらなくなります.

また「放電の開始」は難解な語句であり避けたい言い方です.

文例 その2
次の文例は動詞の名詞形がありますが,
「動詞の連体形+こと」が平易な表現であり,この書き方が好ましいです.

文例L 
(材料ABの)粒界特性が異なることが,材料ABの物性XYが温度に対して非直線性を維持できる理由と考えられる.

「異なること」には「相違性」という名詞が対応すると考えられますから,それに変えてみます.

文例M 
(材料ABの)粒界特性の相違性が,材料系ABの物性XYが温度に対して非直線性を維持できる理由と考えられる.

2つの文例は同様のことを述べていますが,
読み手に異なる印象を与えます.

文例Mは難解な印象を与え,読み手の理解を妨げます.
「~性」という言葉は難解であるのみならず,
何が焦点になるのかわかりにくく論点が散乱するからです.

このような難解な言葉を使わないで,「異なること」にすれば,
平易な言い方で意味がわかりやすい表現になります.

文例 その3
「~+動詞の連体形+こと+により(によって,で)+○○」は,
~が要因となって○○という結果が起こることを表現します.

文例N 
物性αの小さい材料Aを上層に,
物性αの大きい材料Bを下層とする2層構成にすることにより,
デバイスZXの機械強度が向上した.

「2層構成」が要因となって「デバイスZXの機械強度が向上」するという結果が得られたのです.
因果関係を表現する言い方の一つです.

なお,因果関係を表す言葉には「ため」もあります.3)で「ことにより」と「ため」の使い方を比較します.

(ii)「~+動詞の連体形+こと」による意味の明確化

「~+動詞の連体形+こと」に別の動詞をつなげて,
「~+動詞の連体形+こと+別の動詞」をつくります.

この語句は「~+動詞」の意味を明確にします.文例で説明します.

文例O 
物性αの小さい材料Aからなる上層の膜厚が薄くなるに伴い,
デバイスZXの機械強度は増加することがわかった.

「上層の膜厚が薄くなるに伴い,デバイスZXの機械強度は増加する」という新事実が,
書き手の研究によって「わかった」のです.

この文の前にはデータとエビデンスに基づく議論があって,
その考察を踏まえて「わかった」に到達しています.

「ことがわかった」は「~すること」の「~する」の意味を明確化します.
それは「ことがわかった」を削除してみるとわかります.

文例P 
物性αの小さい材料Aからなる上層の膜厚が薄くなるに伴い,
デバイスZXの機械強度は増加する.

この文は事実を述べる文ですが単調で印象が薄い文になり,
機械強度の増加は既知の事実なのか,
この研究による新事実なのか,判断しにくいです.

科学技術では,記されたことが既知の事実なのか新事実なのかは重要です.

また,新事実ならどのようなエビデンスに基づき考察したのかも重要です.
その考察を経て新事実が「わかる」のです.
それが読み手に見えるように,文例Oのように書くとよいです.

3)ため

①書き方
すべてひらがなで「ため」と書かれています.漢字で書かれた例はありません.

②言葉のつながり
「ため」は,「の」「が」または動詞・形容詞の連体形につなげて,
語句「~+A+ため」として用いられます.
ここで,「A」は「の」「が」または動詞・形容詞の連体形で,「~」は任意の語句です.

③意味・使い方
2つの意味があります.一つは因果関係で,もう一つは目的です.

(i)因果関係

因果関係を示します.「~+A+ため+○○」は,
~が要因で○○が結果であることを示します.

文例を示します.

文例Q 
高性能化・小型化が進んだICは静電場で容易に破壊されるため,
対策部品として積層バリスタの採用が広がった.

「ICは静電場で容易に破壊され」ることが要因となって,
結果である「積層バリスタの採用が広がった」のです.

この文例は以下のようにも書けます.

文例R 
高性能化・小型化が進んだICは静電場で容易に破壊される.
そのため,対策部品として積層バリスタの採用が広がった.

文例Qは「ため」が接続詞的に働き一文です.

それに対して,文例Rは「破壊される」で文が終わり,
この文が要因となって次の文が結果として起こることを,
「そのため」を使って言い表します.
どちらの言い方でもOKです.

(ii)目的

目的を示します.「~+A+ため+○○」は,~が○○の目的であることを示します.

文例S 
保護膜の効果を調べるため,
保護膜のない試料A1と保護膜を設けた試料A2を作製して両者の性能を比較した.

「保護膜の効果を調べる」ことが目的です.
それを達成する方法が「保護膜のない試料A1と保護膜を設けた試料A2を作製して両者の性能を比較した」です.

この文例は以下のようにも書けます.

文例T 
保護膜の効果を調べることを目的として,
保護膜のない試料A1と保護膜を設けた試料A2を作製して両者の性能を比較した.

文例SもTも容易に理解できます.
目的をあらわす「ため」は「ことを目的として」とすると,
「保護膜の効果を調べることが」目的だと明確にわかります.

「ため」が目的か因果関係なのかわかりにくい場合には,
このように言い換えるとよいです.

4)因果関係をあらわす「ため」と「ことにより」の違い

上で述べたように因果関係をあらわす言葉は,
「ため」と「ことにより(によって,で)」の2つあります.

両者の用例から使い方を考えます.
2つ言葉の意味と使い方を表3にまとめました.

「ため」と「ことにより(によって,で)」は,
本調査ではそれぞれ32例と7例あり,「ため」が多く使われていました.

言葉のつながりは特徴的で,
「ため」は動詞・形容詞の連体形または助動詞の「ない」「れる」につなげて,
「動詞・形容詞の連体形・助動詞(ない,れる)+ため」として用いられています.

ここで,動詞は他動詞も自動詞も使われており,「ない」と「れる」は,
それぞれ否定と受け身をあらわす助動詞です.

「こと」は,他動詞の連体形につなげて「他動詞の連体形+こと+により(によって,で)」として用いられています.

今回の調査では他動詞のみが使われていました.

「こと」に続く言葉は,「により」「によって」「で」の3者が使われています.

「に」は格助詞,「より」は動詞「よる」の連体形,
「よって」は接続詞,「で」は接続助詞で「よる」「よって」「で」は,
いずれも因果関係をあらわす言葉で,
その言葉の前のことが要因で後ろのことが結果として起こることを意味します.

「ため」も「ことにより(によって,で)」も因果関係を言い表しますが,
意味が少し異なります.「ため」は要因と結果を客観的に述べます.

それに対して,「ことにより(によって,で)」は要因と結果に関して書き手の意思や能動的姿勢が垣間見られます.

書き手の意思が入っているのです.

文例を示して説明します.

文例U 
加熱時,積層体APの厚み方向(Z軸方向)は収縮するため,緻密体となる.

文例V 
セラミックス前駆体への添加剤の添加量を変えることにより,容易に粒子サイズが制御できた.

文例Uは,「収縮する」ことが要因となって「緻密体」になることが客観的に記されており,
ここに書き手の意思は見られません.
書き手の発見した事実を客観的に述べています.

一方,文例Vは,「添加量を変える」ことに書き手の意思が含まれています.

目的(この場合は粒子サイズの制御)を達成したくて,
書き手の意思によって添加量を変えたのです.

その結果目的が達成されたのです.
そのことが文例Vには含まれています.

科学技術文は客観的記述を旨とします.
なので,客観的表現になる「ため」が多く使われます.

しかし,研究開発は書き手(研究者)が能動的に行うものです.
目的を達成するため書き手のアイディアで多くのことを行います.

それを文章に盛り込むことは書き手の主張を伝えやすくするために必要です.

それを客観的事実と合わせてところどころに書くと文章はより説得的になります.
うまく使うとよいです.

4.まとめ

1)「もの」,「こと」および「ため」という言葉は日常生活でも科学技術文でもよく使われます.
しかし,両者でそれらの書き方と使い方は異なります.
これらの違いをよく知ると説得力のある科学技術文を書けます.


2)科学技術文での「もの」,「こと」および「ため」は注意が必要です.
「もの」,「こと」および「ため」は,
すべてひらがなで「もの」,「こと」および「ため」と書きます.


科学技術文におけるひらがなで書く言葉については,
拙著(理系のための文章術入門)63~64ページをご覧ください.

3)科学技術文では実際にどのように使われているのかを調べてみました.

①ある学会機関紙の解説論文3報で,「もの」,「こと」および「ため」がどのように使われているかを調べました.
論文の総文字数は約1万7,000文字です.


②「もの」,「こと」および「ため」は全部で102例ありました.

「こと」が最も多く44例で,
ついで因果関係を示す「ため」が32例,
目的を示す「ため」が13例,
「もの」が13例です.

なお,「ため」は合計で45例です.


③これらの言葉の意味と使い方は以下のとおりです.
(a)「もの」は,語句「動詞+もの」として用い,
動詞の示す動作・作用により形成され具体的な姿を思い描ける対象,
または動詞の示す動作・作用の結果形成された抽象概念をあらわします.
「動詞+もの」は主語を受けてその内容を説明します.また,主語の内容を強調できます.

(b)「こと」は,語句「~+動詞の連体形+こと」として用い,
動詞の示す動作・作用・状態を名詞化や名詞語句化し,
抽象概念をあらわします.
この語句は主語,目的語や文節などとして用いられます.
また,この語句は「~+動詞」の意味を明確化します.

(c)「ため」は2つの意味を持ちます.

・因果関係
「~+A+ため+○○」として用い,~が要因で○○が結果であることを示します.
・目的
「~+A+ため+○○」として用い,~が○○の目的であることを示します.
ここで,「A」は「の」「が」または動詞・形容詞の連体形,「~」は任意の語句です.


④因果関係をあらわす「ため」と「ことにより(によって,で)」を比較しました.
「ため」と「ことにより(によって,で)」は,本調査ではそれぞれ32例と7例あり,
「ため」が多く使われていました.

両者の意味は少し異なります.
「ため」は要因と結果を客観的に述べます.
それに対して,「ことにより(によって,で)」は要因と結果に関して書き手の意思や能動的姿勢が垣間見られます.
書き手の意思が入いります.


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②日本語の構成と特徴を述べ,次いで理系文の構成と特徴を,日本語文のそれと比較しながら述べ,両者の違いがわかるように配慮してあります.

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