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最新本「理系のための読解力術入門」(化学同人,2024年12月31日出版)の紹介

約3分

最新本

『理系のための読解術入門』

「論理的な読解力」を鍛える、理系人のための必読書!

科学技術の発展とともに、膨大な情報が日々生み出されています。しかし、ただ読むだけでは本当の意味を理解し、活用することはできません。『理系のための読解術入門』 は、科学技術文や論説、研究論文を的確に読み解き、論理構造を理解し、批判的に考察するためのスキルを体系的に習得できる一冊です。

  • 論理的読解の基礎をゼロから学べる!
  • 文章の構造を体系的に理解できる!
  • 実際の科学技術文を使った実践的なトレーニング!
  • 対話形式でわかりやすい!
  • 研究者・技術者・学生必読!



書籍情報
書名: 『理系のための読解術入門』

著者: 西出利一

出版社: 化学同人

発売日: 2024年12月31日


科学技術の本質を深く理解するための読解力を鍛え、知識をより実践的に活かせる力を身につけましょう!
この本があなたの知的探究をさらに深め、世界を広げる一助となることを願っています。


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 「理系のための読解力術入門」は,科学技術文や科学技術関連文(解説文やエッセイ,雑誌や書籍も含みます.著者は理系文とも呼びます)を読解する方法を述べたものです.著者としては,理工系学生および技術者・研究者(理系人)だけでなく理系文の読解に関心のある人たちに手にとっていただきたいと考えています.また,企業の若手技術者の教育用にも活用できます.

 本書は,同じ著者による「理系のための文章術入門」(化学同人,2015年)の姉妹版になります.「文章術」と「読解術」は文章の表と裏の関係になり,両者で1セットになりますので,できれば両者をペアで読んでいただければありがたいです.でもそれにこだわっているのでもありません.もちろん独立に読んでいただいて構いません.

 「理系のための読解力術入門」の特徴を,本の「はしがき」からピックアップして以下に示します.

・論理的な文章の読解力を,基礎段階から無理なく体系的に習得できる構成になっています.
・第1章に用意された読解力チェックテストにより,現在の読解力レベルを知ることができます.また,第2章以降の各節の見出しには学習レベル(ステップ1,2,3)が併記されています.これにより読者は自身の学習レベルの進度も把握できます.
・本書の目次構成は,読解力テスト(第1章)と理系文の構造(第2章)の後,パラグラフ(第3章)→ 文(第4章)→ 論理的な文章(第5章)→ 批判的読解(第6章)と,段階を経て進みます.各段階では読解を助けるツールを紹介し,文例や練習問題も用意して,無理なく読解法を習得できるように工夫しました.なお,まずパラグラフの読解を解説し,その後,文の読解について述べているのは,パラグラフが読解の要(かなめ)であると考えるからです.
・文例や練習問題の文章には理系文を用い,科学者や科学技術者の著作や科学雑誌の記事からも引用しました.これにより,読解力だけでなく,理系文の論理構成と科学的思考法も習得することができます.
・本書は,大学の研究室で,理系文の読解術を指導する先生と理系文の読解に悩む三人の学生との対話により進行します.各章は,その章で学ぶ事項の説明,それに関する文例の解説,ついで練習問題へと順序立てて進んでいきます.後半には,学生同士の読解に関する討論も盛り込み,読解の質が向上するように工夫しています.

 本文は,大学の研究室で,理系文の読解術を指導する先生と3人の理系文の読解に悩む学生の対話により進行します.このような体裁は,ユニークであり,そのため本文は読みやすく親しみやすくなったと思いますし,本文の内容がわかりやすくなったと思っています.著者としては新しい表現法が獲得できたと思っています.

 本書では,科学技術を記述する専門的な文章に限らず,科学技術の概論,科学技術の雑誌記事やエッセイなども取り上げ,文章の読解力と批判的読解法を解説しています.その内容について考える楽しみも提供しています.

 科学雑誌には,最近のトピックや科学技術に関する優れた論考が数多く掲載されています,また理系の人たちにも,エッセイや論考の名手がたくさんいらっしゃり,その人たちの素晴らしい文章が書店や図書館で読まれることを待っています.本書がきっかけになり,それらの記事や著作を楽しむことで,科学技術だけでなく,多次元的で実り豊かな世界を手に入れられ,あなたの理解する世界は大きく広がるかもしれません.それは著者にとっても望外の喜びです.

以上

著書紹介
『理系のための文章術入門』

科学技術文の書き方を,易しく解説した入門書です.
本書の特徴は以下のとおりです.

①重要な部分をカラーにして強調したり,ポイントを枠で囲むなどして,ビジュアルな誌面とし,内容をつかみやすいようにしています.

②日本語の構成と特徴を述べ,次いで理系文の構成と特徴を,日本語文のそれと比較しながら述べ,両者の違いがわかるように配慮してあります.

③科学技術文の構成と特徴を「理系文法」として体系化したので,科学技術文の書き方を体系的に困難なく習得することができます.

④科学技術者が書くさまざまなスタイルの文章(レポート・卒論・企業報告書など)を示し,書き方を具体的に解説しました.

いろいろなスタイルの文章に慣れ,それらを書くスキルを身につけることができます.
本書で学ぶことにより,科学技術文書作成の達人になれます.
著書紹介『理系のための文章術入門』