論理的で締まりのある短文を書く方法 その1―接続助詞を多く使わない ―テクニカルライティングの言葉―1.つなぐ言葉 日本語には,文と文あるいは文節と文節をつなぐ言葉が多くあります. 文と文は接続詞がつなぎます. 理系文(科学技術文)では, 「また」,「さらに」,「しかし」,「だが」, 「ところが」,「そして」,「だから」, 「したがって」...Read More
主題文は簡潔で印象深い ―テクニカルライティングの言葉―1.日本語文は2つに大別できる 科学技術文も含めて日本語文は2つに大別できます. 1つは,主語と述語からなる文です. 見かけ上主語が省略されているものもあります. 何が何だ,どうした,どうする,を述べます.以下の文型です. ここで,「が」と...Read More
助詞「が」と「は」は役割が違う ―テクニカルライティングの言葉―1.文の意味は助詞が決める 日本語文は助詞によって意味が決まります. 「おやっ?意味は名詞や動詞が決めるのでは?」と思われるかもしれません. 文例1を見てください. 文例1 電池の研究が活発である この文の意味はわかります. では,文例2は...Read More
「なぜ」の不思議 ―テクニカルライティングの言葉―1.「なぜ」の意味(1) 1)理由・原因を問う「なぜ」 「なぜ」は疑問詞の1つで,その意味は,辞書によれば, 「理由・原因などを問う語.どういうわけで.どうして」(広辞苑第7版) と説明されています. 日常生活でも科学技術でもそのように使わ...Read More
言葉が変わるときはフェーズが変わるとき ―テクニカルライティングの言葉―1.言葉は変わらない,変わる ある事象や概念にはそれを表す言葉があります. たとえば,私たちが日常炊いて食べている粒状穀物を「米」と言いますし, 新しい知識・技能を身に付けることを「学習」と言います. 私たちはこのような言葉を聞いたり読んだ...Read More
伝わるテクニカルライティング 『あいまいに書いては伝わらない,断定的に書くコツ』1.はじめに 科学技術者の書く文章は研究報告書だけではありません. 日常業務で様々なビジネス文章を書きます. たとえば,情報伝達,会議招請状,業務事項の問い合わせ・その回答などです. これらの文書は,伝えたいことを正確に過不足なく書くことが...Read More
データとエビデンスのテクニカルライティング(2) ―データとエビデンスを使って論理的・科学的に書く方法(2)―1.はじめに 1)データとエビデンスは大事 科学技術に限らず,私たちは何かを主張します.主張というと大げさに聞こえるかもしれませんが, 自分の意見や考えと言い換えると,毎日どこかで何かを主張しています. どんなに立派な主張でも,単にそれを述...Read More
データとエビデンスのテクニカルライティング(1) ―データとエビデンスを使って論理的・科学的に書く方法―1.はじめに 1)科学技術文はデータとエビデンスを使う 科学技術文は,一般的にデータとエビデンスを使って論理的・科学的に書かれています. データとエビデンスに基づいた考察のプロセスが書かれていると言ってもよいです. 科学技術者はある目的を達...Read More
係り受け解析して科学技術文をブラッシュアップする【テクニカルライティング】1.はじめに 科学技術文は「論理的でわかりやすく」が求められます. 書き手はそれを承知していますから,そのように書く努力をしています. でも,それはたいへん難しいです. これでよいと思った文章でも,読み手に伝わらないときもあります. たとえ...Read More
研究提案書の書き方【研究提案のテクニカルライティング】(1) ―研究提案書の構成と書き方―1.はじめに 研究者が新しい研究をしたいとき,やりたいことを研究提案書として提出し, 必要なら口頭でアピールして,所属する機関の意志決定者(経営者,研究機関のリーダー,上司や教員)に認めてもらいます. 多くの場合は機関(企業,大学や公設研究...Read More